長さと面積の単位➁ 北海道の殖民区画(300間×300間)
前回、長さの単位である「間」と「町」、それから、面積の単位である「町」について解説しました。
なぜ、日本の農地の単位を書いてみようと思ったかというと、アメリカのホームステッド法について調べているうちに、日本に導入されたタウンシップ制について興味がわき、マイブームが北海道の開拓になったからです。
*開拓使、屯田兵、殖民区画などなど、調べているうちに知らないことばかりで、自分の無知さが恥ずかしくなっています。
さて、皆さんは北海道にある新十津川町をご存知ですか。
下のGoogleマップの写真を見ると分かるように、新十津川町には、明治時代に開拓のために区画された痕跡が見事に残っています。
道路で囲まれた部分は、300間×300間です。メートルに換算すると545m×545です。
この300間×300間の区画は、明治20年代に始められたた殖民事業に基づくものです。
北海道の新十津川町は、奈良県の十津川村と深い関係があります。明治22年(1889)8月に十津川村を襲った大水害を機に、600戸、2489人が石狩平野に移住して開拓したのが、今日の新十津川町の始まりです。
★町のホームページには、新十津川町の開拓の歴史についての頁があります。