当選に必要な得票数は? ~第1回衆議院議員総選挙~

1890(明治23)年に第1回衆議院議員総選挙が行われましたが、制限選挙だったために有権者が少なかったことは教科書にばっちり記載されています。

*有権者数は45万872人で、全人口39,933,478人の約1.13%

ということは、当選した代議士が獲得した票数は、今と比べて極めて少なかったということになります。

そこで、総務省自治行政局選挙部管理課へ、当選した人物の得票数について問い合わせてみました。

その回答結果は、次の通りです。*本日(2/15)回答をいただきました。

(1) 当選した人物の中で、得票数が最も多かった人物名と選挙区名

◇ 佐賀1区(2人区) 松田 正久  4,548票

(2) 当選した人物の中で、得票数が最も少なかった人物と選挙区名

◇ 鹿児島7区(1人区)    基 俊良   27票

*鹿児島7区の投票数  52票

◇ 島根6区(1人区)     吉岡 倭文麿   27票

*島根6区の投票数   51票

*代議士の選挙区、職業、年齢、住所などについては、国立国会図書館デジタルコレクション「帝国議会衆議院議員名鑑」の一覧表が参考になります。

子どもたちに上記の得票数を教えると、ものすごい反応があったので、制限選挙の実態を知る上では、よいネタになると思われます。

それから、有権者が都市部ではなく農村に多かったことを付け加えると、当時の日本が農業国だったことを理解させられます。

◆ 島根6区の 吉岡 倭文麿(よしおかしずまろ?)という人物についてネットで調べていたら、偶然にも「政治データのブログ ~第1~6回総選挙 選挙区まとめ~」という頁を見つけました。

*このブログの管理者の方はすごい!

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