映画「リスボンに誘われて」
お正月休みに「リスボンに誘われて」という題名のDVDを見ました。原作は読んでいないのですが、ネットで探すと「リスボンへの夜行列車」という単行本がAmazonで販売されていました。
映画では、スイスのベルンで高校の教師をしている主人公が、ふとしたきっかけで、列車に飛び乗りリスボンに行ってしまうことから始まります。この映画は難解な哲学的表現がたくさん出てきますが、私は次のようなことを考えながら観ました。
(1) 主人公は、スイスからポルトガルまでどのような経路で行ったのだろうと考え、いろいろ想像しました。映画では乗り換えのシーンなどなかったのですが、もし高速鉄道を使っているのなら、ベルンからリヨンまではTGVで、それからマドリードまではAVEで、最後は普通に乗り換えてリスボンかな、などと思いを巡らせました。
(2) リスボンの歴史的な町並みと港が見える風景に圧倒されました。ポルトガルについては、大航海時代やキリスト教の伝来と南蛮貿易の単元で取り扱います。映像からは、歴史、宗教(カトリック)、ラテン系の文化などがびんびん伝わってきました。
(3) 1970年前半の政治情勢についても大変勉強になりました。その頃までスペインではフランコ政権が続いていたことを知っていましたが、ポルトガルも同じような政治体制だったことに驚きました。すぐにネットで、アントニオ・サラザールやマルセロ・カエターノという独裁者のことを調べました。
1970年代前半といえば、私はまだ小学校の低学年でした。子どもの頃の日本と映画のシーンが重なり、ノスタルジックな気分になりました。
映画をいろいろな観点からみると面白いですね!
時代背景を知っているとより楽しめそうです(*^^*)
ブログへの感想ありがとうございます。人によって見方、切り口が違うものです。歴史をかじると違った楽しみが出来ると思います。