最近よく耳にする『ラストベルト』について
昨年(2016年)11月、トランプ氏が大統領選挙に勝利しましたが、そのころからラストベルト(Rust Belt)という言葉をよく耳にするようになりました。
ただ、地理の教科書には必ず北緯37度以南のサンベルト(Sun Belt)に関する記述はあるものの、ラストベルトについては触れられていません。
ラストベルトとは、赤さび地帯という意味で、石炭・鉄鋼・自動車などの斜陽産業を多く抱える、五大湖周辺から東海岸にかけての地域を指す言葉として、1980年代以降に定着しました。
この赤さび地帯は、今でもアメリカの製造業を支える地域であり、アメリカセンターJAPANNのホームページにある About THE USA 『米国の地理の概要 ー 米国製造業の中心地域』という頁に歴史的な側面から見た概要が記されています。
ところで、トランプ氏がクリントン女史を破った選挙戦について様々な分析がなされていますが、トランプ氏がラストベルトの白人層の支持を取り付けたという意見をよく聞きます。
例えば、朝日新聞デジタルの 「敵陣」攻めたトランプ氏 「ラストベルト」地帯で逆転 という記事は、その典型的なものです。
ただ、少し違う見方をした投稿 HIROKIM BLOG / 望月優大の日記 を見つけたので紹介しておきます。
★ それから、ミシガン州在住の方のブログ『クルクマのブログ in Michigan!』の中に、ラストベルトの鉄鋼業を象徴する町である ピッツバーグ(ペンシルバニア州) に住む親族の家までドライブしたときの投稿を見つけました。
これを読んでみて、ピッツバーグとはどんな町なのかが、少しわかったような気がしました。