映画 Le jeune Karl Marx

先日、若い頃の マルクス(1818~1883)とエンゲルス(1820~1895)の交流を描いた 映画『マルクス・エンゲルス』(原題:Le jeune Karl Marx)を観ました。

*マルクス生誕200年に合わせて制作された映画ですが、話しのテンポが私に合わなかったのか、お恥ずかしながら、かなりの時間寝てしまいました。

二人ともドイツの思想家なのですが、フランス、イギリス、ベルギーを舞台にしたシーンが数多く、映像を観ることで、19世紀半ばの欧州の雰囲気を味わうことができました。

それから、教科書に載っているのは、二人とも年を取ってからの写真なのですが、映画は若いときが描かれているので、とても新鮮で、人間味を感じました。

そして、授業の教材として是非使ってみたいと思ったのが、イギリスのマンチェスターの工場で労働者が働く場面です。産業革命資本主義、それから社会主義の思想を教えるときに、このシーンを見せたいものです。

予告編には、少しだけ工場の様子が出てきます。

*この工場は、父親が(誰かと)共同経営しているエルメン・アンド・エンゲルス商会の紡績工場のようです。

後で思ったのですが、略歴を知っておくと、この映画をもう少し楽しめた気がします。

◆ まずは、マルクスからです。

カール・マルクス(Karl Marx)

・1818年 プロイセンのトリーアで生まれる。
・1835年 ボン大学に入学。
・1836年 ベルリン大学に転校
・1842年 ボンへ移住。 *後にケルン 『ライン新聞』に参加。
・1843年 『ライン新聞』廃刊。 *パリに移住。
・1845年 フランスから追放されブリュッセルに移住。
・1849年 ロンドンへ移住。 *31歳
・1883年 死去  *享年64歳

◆ 次にエンゲルスです。

フリードリヒ・エンゲルス(Friedrich Engels)

・1820年 プロイセンのバルメン(現:ヴッパータール)で生まれる。
*父親は紡績工場を経営。
・1837年 ギムナジウムを中退。 *17歳
・1841年 ベルリン近衛砲兵旅団に入隊(兵役)。 *ベルリン大学で聴講
・1842年 マンチェスターにある「エルメン&エンゲルス商会」の紡績工場へ
・・・・・・(略)・・・・・・
・1895年 死去  *享年74歳

二人が初めて顔を合わせたのは、マルクスがケルンに住んでいたときです。エンゲルスは1842年に『ライン新聞』の事務所に立ち寄っています。

*映画にもだぶんこのシーンが出てきたと思いますが、私は居眠りしていたので確認はしていません。

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