明治時代の投票用紙
大日本帝国憲法の発布の翌年、1890(明治23)年に第1回衆議院議員総選挙が行われました。
そのときの投票は秘密選挙ではなかったということは皆さんもご存じだと思いますが、帝国書院の教科書(p175)には、石川県立歴史博物館が所蔵する投票用紙が載っています。
それを参考に、当時の投票用紙を下図の通り復元してみました。
私が復元したものは1人区ですが、教科書に載っている投票用紙には、「松田吉三郎」と「赤土 亮」という二人の人物名が連記されています。これは、石川1区が2人区であったためだと思われます。
また、教科書の投票用紙からは、記名投票であり、投票用紙には氏名と住所を記入した上で、捺印も必要であったことが読み取れます。
*教科書の投票用紙は、第6回(1898年3月)或いは第7回(同年8月)の総選挙の投票用紙と思われます。
*参考webサイト 「政治データのブログ」~第1~6回総選挙 選挙区まとめ~