イスラム教のワッハーブ派 ~ サウジアラビアの歴史 ~

昨日の『林先生が驚く初耳学』という番組を観ていて、とても驚いたことがあります。

あのIS(イスラム国と表現してよいものか?)が、ワッハーブ派という解説があったからです。
*元NHKアナウンサーの堀潤(敬称略)も出演していました。
*ワッハーブ派とは、18世紀半ばアラビア半島でワッハーブ(1703~1792)という人物が起こした、コーランとムハンマドのスンナに立ち返ることを求める改革運動から生まれた一派です。

ワッハーブ派はスンニ派に属しており、サウジアラビアの国教ということを聞いていたので、「えぇ、ISとサウジが同じ宗派なの?」とたまげてしまいました。

ISはイスラム原理主義(Islamic Fundamentalism)。ということは、ワッハーブ派のサウジアラビアとイスラム原理主義との関係はどうなのだろうろと、頭の中が混乱してしまいました。

*スンニ派にもシーア派にもイスラム原理主義をとなえる集団がありますが、アルカイダやタリバンは、ワッハーブ派の教えを信奉している集団のようです。

*イスラム原理主義者とはコーランやイスラム法に基づく社会を理想とする人々であり、その集団には、暴力的な集団だけでなく穏健な集団も含まれています。そのため、イスラム原理主義という表現は否定的な意味合いが強いため、最近では、イスラム主義、イスラム復興主義といった用語も用いられています。

スンニ派 ・・・・・・・・・・ ワッハーブ派など

シーア派 ・・・・・・・・・・ 十二イマーム派、イスマーイール派など

◎サウジアラビアの歴史や現在の政治体制などについて調べてみると、意外なことがたくさんあります。是非、調べてみてください。(かなり過激です。)

アラビア半島と国々

★ 以下、簡単にサウジアラビアの歴史を解説しておきます。
*サウジアラビアの王家は『サウード家』です。

➊アラビア半島は、オスマントルコの支配下にあった。

➋18世紀になり、ワッハーブという人物が、イスラムの信仰を本来の厳格なものに戻そうとする運動を始める。

➌ナジュド地区(リヤド周辺)のディルイーヤを本拠地とする豪族『ムハンマド・イブン・サウード』(1726~1765)がワッハーブを保護する。
・ワッハーブとサウードは同郷であり、ワッハーブの娘とサウードの息子が結婚することで、両家の結び付きが強まる。
・参考:2010年、ディルイーヤのツライフ地区は世界遺産に登録されている。

➍1744年、両家はオスマン帝国から独立してワッハーブ王国(第1次サウード王国)を樹立。

➎1802年、メッカとメディナを含むヒジャーズ地区を占領することで、アラビア半島の大部分を支配することになる。

➏オスマン帝国の反撃が始まり、1818年にエジプト軍により首都ディルイーヤは陥落し、徹底的に破壊される。

第2次サウード王国(1824~」1891)
・1824年、王族の一人がリヤドに移って王国を再建したものの、長きにわたり部族間の紛争が続く。
・最終的にはオスマン帝国に支援されたラシード家がサウード家に勝利する。

現在の王国(1902年~)
・クウェートに亡命していた『アブドゥル・アジズ・サウード』が、1902年にリヤドを奪回する。
・彼は1932年にサウジアラビアを建国し、初代国王となる。
・サウジアラビアとは、サウード家のアラビアという意味。

◎サウジアラビアについては、次のサイトも是非のぞいてみてください。

健全な生活を応援するサイト「サウジアラビアの歴史」

イスラム国を理解するには、サウジアラビアの過激主義「ワッハービズム」を知らなければならない

 

 

 

イスラム教のワッハーブ派 ~ サウジアラビアの歴史 ~” に対して2件のコメントがあります。

  1. 藤井モリオ より:

    原理主義と言えばシーア派という誤った観念が米経由で広まってしまった。サウジこそイスラム過激思想を一部イスラム教徒に影響を与え、一連のテロ活動に関わっていることを広く世間に知らせるべきだと思いました。
    最近のドキュメンタリーでも取り上げられ、イスラム教徒に対する過度の嫌悪・偏見が解消されることを期待しています。

    1. 管理人 より:

      コメントありがとうございます。
      教える立場として、子どもたちが、イスラム教徒 = 過激・テロという偏見をもたないようにと常々心がけています。
      サウジアラビアが、イスラム原理主義をあおり過激思想を育てる元凶なのかは、私はまだ不勉強で確信できません。ただ、ビン・ラディンがサウジ出身というのは、以前からかなり気になっています。

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