【映画】恋におちたシェイクスピア “Shakespeare in Love”
週末にDVDをレンタルして観ました。
この映画は1998年公開のアメリカ映画で、アカデミー作品賞などを受賞した作品です。評価はまちまちのようですが、ラストの『ロミオとジュリエット』の初演(1595頃?)の場面がよかったです。
下町の様子、人々の服装、素朴な劇場などの映像から、16世紀末の英国についてたくさんのことが想像でき、わくわくの連続でした。エリザベス1世も要所要所に出てきましたし、新大陸との関係も少し描かれていました。
当時のイギリスの劇場では、役者は男性だけであり、女優は禁止されたいたのにも驚きました。また、ペストの流行で劇場が閉鎖(1592?)されていたという時代背景も興味深いものでした。
*この時代の約250年前、1347~1353年にペストが大流行し、ヨーロッパの全人口の約1/3が死亡しています。また、1664年~1665年にもロンドンで大流行し、ケンブリッジ大学が休校になったため故郷のリンカーシャーに避難していたニュートンが、万有引力の法則の発見、微積分法の証明などの偉業を果たしたという話も聞いたことがあります。
時代考証がどれほどしっかりなされているかは定かではありませせんが、私の歴史的な好奇心をくすぐる作品でした。堅苦しいと思っていたシェークスピア像が少し柔らかくなった気がしました。