少子高齢社会から若者の政治参加を考える。
帝国書院「中学校社会科のしおり」2015年度3学期号に関する投稿2本目です。
前のブログでは、下の(1)について紹介しまいたが、今度は(2)についてです。
(1) 新田開発を通して江戸時代の商品経済を考える。
(2) 主権者としての政治参加の意義について考えよう。
この教材は、クラスを高齢化が進む社会に見立て、選挙を疑似体験させるというものです。
選挙権が18歳に引き下げられたことで、子どもたちは有権者として選挙に参加する時期が早まりましたが、是非、授業に取り入れたいと思っています。
授業の展開は次のとおりです。
➀ 違う公約を掲げる3人の候補者を想定する。
A:老後の生活に安心を与えよう。
B:お金のない若者に支援をしよう。
C:社会保障を充実させるためには増税はしかたない。
➁ 生徒を60歳代男子、50歳代女性、30歳代男性、20歳代女性の有権者に分けて投票させる。
*わざと60歳代と50歳代の人数を多くして、消費高齢化が進んでいる雰囲気をつくる。
*投票せず、棄権することも可とする。
➂ 生徒に選挙結果を分析させる。
とってもシンプルな展開ですが、若者の政治離れ進むと、政治の方向性が高齢者にとって有利なものになることを実感させることができそうです。