1982年に岩波新書から発売された「バナナと日本人―フィリピン農園と食卓のあいだ 」は、皆さんも読まれたことがあると思いますが、最近、久しぶりに読み返してみました。

30年以上も前の本ですが、外国の大資本がどのようにして大規模な農園を開発し、商品作物を栽培・流通させているかがよく理解できます。

◇ 帝国書院の教科書では、プランテーション について次のように解説しています。

おもに熱帯地域にみられる大規模な農園をいいます。多数の労働者を雇い、輸出を目的とした作物が大量に栽培されています。歴史的には、植民地支配を行ったヨーロッパ諸国やアメリカ合衆国などの企業が運営してます。

◇ バナナ農園については、植民地支配に基づく経営というよりは、教科書の解説の最後の部分に該当します。フィリピンのミンダナオ島においては、アメリカの多国籍企業と日本の商社が広大な農園を開発・経営し、それらが地元の契約農家を巻き込むことで、島全体がバナナ栽培一色に染まってしまいました。

◇ フィリピンの輸出バナナ産業ついては、この本のp102において、①チキータ、②デルモンテ、③ドール、④バナンボ の4つの仕組みが紹介されています。なお、④のバナンボは住友商事が親会社ですが、今は スミフル(Sumifru) とうブランド名で売り出しています。