前回は、社会的な見方・考え方について、文部科学省のHPの資料を投稿しましたが、今回は、書籍を読んだり、webサイトで調べたりしてみて行き着いた、私なりの解釈を述べたいと思います。

間違いがあったり、ちょっと違うんじゃないというところがあると思いますので、それについては、ご意見を頂ければありがたいです。

◆ 「社会的事象を見る手段」という解釈が一番、分かりやすいような気がしています。

手段のところは、眼鏡、物差し、ツール、道具などでもいいと思います。

例えば、地理的分野で工業の発達している要因について扱うときには、①労働力、➁賃金、③交通、④市場、⑤土地、⑥行政の支援、⑦歴史などの視点から子どもたちに考えさせますが、これらは地理的見方・考え方といってもいいような気がします。

*前回の投稿を見ていただきたいのですが、教育課程部会の特別チームの資料には「社会的事象等の意味や意義、特色や相互の関連を考察したり、社会に見られる課題を把握して、その解決に向けて構想したりする際の視点や方法」とあります。

◆ 「社会科授業のユニバーサルデザイン」(著:村田辰明)は、学力の優劣や発達障害の有無にかかわらず、すべての子どもが楽しく分かる・できることを目指す、ユニバーサルデザインの視点での授業の組立に関する本ですが、p19に以下のような記述があります。

・社会科の授業で最も大切なことは「社会的見方・考え方」です。
・社会的見方・考え方とは、様々な社会的事象に転移する汎用性の高い概念です。
・たとえると、様々な社会的事象を見るときに使える眼鏡です。
・その眼鏡があると世の中の様々なヒト、モノ、コトの意味が見えてきます。

この本は、小学校の社会科の授業を想定して書かれていますが、中学校の授業にも参考になります。スーパーマーケットの品ぞろえに関する学習を例に、品ぞろえを客層との関係から説明するような視点が必要であり、そうすることで、単なる建物、商品陳列場所、商品購入場所としてではなく、販売者と消費者の願いや意図が重なり合った集合体として見えてくる、という趣旨の記述があります。

佐賀県教育センターHP には、次の10項目が列記されていました。

「社会的なものの見方・考え方」とは、社会生活を営む中で社会的事象は決して単独で存在することなく、何らかの形で他の社会的事象とかかわって存在しているということを認識し、そのような見方・考え方で社会的事象にかかわることができる資質・能力であるととらえる。
では、具体的にどのような見方・考え方が挙げられるのであろうか。北俊夫(1996)は「社会的なものの見方や考え方」として、次の10項目を挙げている。

➀ 事実に基づいて見たり考えたりする。
② 社会的事象に対して自分なりに解釈(意味づけ)して見たり考えたりする。
③ 複数の社会的な事実を一般化したり抽象化したりして見たり考えたりする。
④ 社会的事象を多面的に見たり考えたりする。
⑤ 社会的事象を公正に見たり考えたりする。
⑥ 社会的事象を比較・関連・総合して見たり考えたりする。
⑦ 社会的事象を時間の経緯や空間的な広がりの中で見たり考えたりする。
⑧ 社会的事象を多面的に見たり考えたりする。
⑨ 社会的事象を自分の生活や自分自身とのかかわりで見たり考えたりする。
⑩ 事実や解釈の限界性を意識して見たり考えたりする。

以上の10項目、今の私にはハードルが高いですがとても参考になります。

※ ④と➇が同じですが、どちらかが「多角的」の記載ミスだと思われます。