近年、自動車の生産拠点として九州の存在感が増しています。2012年7月7日の朝日新聞には、九州における自動車の生産台数の推移のグラフが掲載されていましたが、それを見ると生産台数と全国シェアが順調に伸びており、2011年は生産台数119万台、全国シェアの14.2%を占めていることが読み取れました。

地理の授業では、九州地方の工業について取り扱いますが、生徒たちに、北部九州に自動車工場が進出している理由について考えさせるような授業を展開するのはなかなか難しいものです。私は➀労働力、➁賃金、➂交通、➃市場、➄土地などの観点から考えさせているのですが、どうもうまくいきません。

福岡県若宮市にはトヨタ自動車九州株式会社宮田工場があり、バス旅行で生徒たちを連れて工場見学をしたことがあります。そのことを思い出し、昨年8月に、PR館スタッフルームに電話とメールでお話を伺ったところ、以下のような回答をいただきました。

1. 宮田工場では、1日に1743台も生産しているとのことでした。(H27年8月時点)
*ただし、顧客からの受注生産なので生産台数は毎月変わるそうです。
*TOYOTA の SAI と LEXUS の HS、CT、NX、RX、ES の 6 車種が生産されています。

2. 宮田工場では、生産している車のおよそ9割が輸出向けとのことでした。
*1743台のうち1554台が輸出されるそうです。

3. 生産した自動車は、高速道路を使って、キャリアカーに乗せて運ばれるそうです。
*宮田工場は高速道路のすぐそばに立地しています。

4. 生産した自動車は、香椎港と新門司港から船で運ばれるそうです。
・香椎港    福岡県福岡市東区東浜 2-2-31
・新門司港   福岡県北九州市門司区新門司北 3-1-1

◆ 私は、1日に1743台も生産して、それらをキャリアカーで運んでいるのをちょっと信じらませんでした。なぜなら、高速道路を運転していてあまりキャリアカーを見かけないからです。

そこで、改めて窓口に確認したのですが、鉄道など他の手段でで運ぶことは一切ないとの回答を得ました。

また、キャリアカーには1台につき5~6台積むことができ、1日におよそ350回輸送しているとのことでした。

計算してみると、約4分に1台が宮田工場から出発していることになります。すごいの一言です。

以上、皆様の授業づくりのヒントになりましたか?

博多港の香椎ポートパークとトヨタ車