◆目標 衆議院議員総選挙をシミュレートして、有権者の声を反映させるための選挙制度の在り方について考えさせる。

1 九州各県の小選挙区の数について質問する。

◎第47回衆議院議員総選挙(2014年12月)

・小選挙区が1番多い県は?       → 福岡県(11区)
・小選挙区が1番少ない県は?      → 佐賀県(2区)
・くまモンで有名な県の小選挙区の数は? → 熊本県(5区)

2 熊本県の5つの選挙区に候補者を立てさせる。

(1) 生徒を3つのグループに分ける。

(2) 下の表を見せ、ジャンケンで自分たちの政党を決めさせる。

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*各党それぞれ7人の立候補予定者がいるものと想定しました。
*各党の党首:いその党(なみへい)、もっこす党(くまもん)、さくら党(ともぞう)

(3) 各グループで話し合いをして、5つの選挙区のどこに、どの候補者を立てるかを考えさせる。

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(4) 各グループで話し合った結果を黒板に記入させる。

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(5) 候補者が記入された黒板を見ながら、全員で各選挙区の当選者を予想させる。

*生徒といっしょに考え、おそらく当選には〇、もしかしたら当選には△、落選間違いなしには×をつけました。
*子どもたちからは『もっこす党は有名キャラがそろっているので、強すぎる』という声がたくさんあがりました。

3 熊本県の5つの小選挙区の開票結果について考えさせる。

(1) 各グループの代表者に、各選挙区の得票数が入った封筒を取らせる。

*3つの封筒には下の用紙がそれぞれ入っており、封筒を引く時点では、生徒には結果が分からないようにしました。
*各選挙区の有権者数を20万人(全員投票)としました。つまり熊本県全体で100万人の有権者がいて全員が投票したものと想定しました。

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(2) 自分たちの政党の得票数を黒板に書かせる。

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(3) 各選挙区の当選者に花丸を付ける。

*うまい具合に、有名キャラをそろえた『もっこす党』が勝利しました。
*熊本県全体では『いその党』の方が得票数が多いことに気づく生徒もいました。

(4) 熊本県の選挙結果を見て次のことを分析させる。

1. 熊本県で 1 番当選者の多かった政党
2. 熊本県で 1 番損をした政党
3. 熊本県で 1 番得をした政党

4 各グループで、1 番損をした政党の党首になったつもりで次の選挙に勝つ作戦を考えさせる。

*キーワードを与えると話し合いが盛り上がりました。(マニフェスト、お金、イケメン、美人、ポスター、無党派層)

5 死票が少なくなるように、どのような工夫がされているかを考えさせる。

*総選挙には比例代表制が組み合わされていること気づかせる。

6 衆議院議員の選挙制度について、確認させる。

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