中学校の社会科の授業づくり

長さと面積の単位➀ 間(歩)と町

皆さんは農地の面積を表現するときに、ha(ヘクタール)を使いますか、それとも町(ちょう)を使いますか?

都会にお住まいの方は、町という単位を聞いたこともないと思いますが、田舎ではまだまだ健在の単位です。

日本の歴史や地理を学ぶ上では、きちんと知っておいた方がよいと思うので、私なりにまとめてみました。

1ha = 100m × 100m   1町 = 約109m × 約109m

1 長さの単位:間(けん) 面積の単位:坪(つぼ)

長さと面積を考えるときに畳で考えていくと、うまく頭の中が整理できると思います。

畳の縦の長さは約1.8mですが、それが1間(けん)となります。

そして、1間×1間=1坪 となります。つまり、畳2枚分が1坪です。

(注1)坪は今でも宅地や農地の面積として使うので馴染みがあると思いますが、古代の条里制の面積とは全く違うのでご注意ください。

 (注2)長さの単位である間(けん)は歩(ぶ)で表現されることもあります。

2 長さの単位 町(ちょう)

★長さの単位である町は、60間です。つまり、1.8m×60ですので、約109mが1町となります。

3 面積の単位 町(ちょう)

★実にめんどくさいのですが、町は面積の単位でもあります。

1町(面積)= 1町 × 1町

1町(面積)= 60間 × 60間 =3,600坪

1町(面積)= 109m × 109m

(注1) 上図のの部分が1坪にあたります。