企業の談合と独占禁止法

皆さんには、入札についてどれくらいの知識がありますか?

私は、公民的分野の独占禁止法について子どもに教えるときには、入札を疑似体験させ、談合について考えさせることがとても有効だと思っています。

◆ 全くのでたらめで申し訳ないのですが、下図のように『スタジアム建設工事』に係る入札書を作ってみました。

◎教職に就く前に民間企業に勤めていた先生なら、行政機関が発注する工事や委託事業に関わった経験がおありになるかもしれません。

◎私は発注する側の、行政に身を置いた経験があるので、入札の仕組みについて少しの経験と知識があります。

◆ 行政機関は入札を実施する際、この工事や委託事業にはどれくらいの経費が掛かるのだろうと細かく計算をして、予定価格というものを立てます。

*下表は私が適当に考えて積算したもので、本物とは全く違いますが、工事費について細かな積み上げをした後、この工事費に○○%をかけた金額を諸経費(企業の儲け)とします。

◆ 私の記憶では、この予定価格の80%~90%ぐらい(????)を最低価格に設定していたと思います。最低価格を予定価格の何%にするかは、市町村なら首長が、都道府県ならば部長クラスの人が決めていたような気がします。

*最低価格が設けられるのは、過当な競争で手抜き工事が行われないようにするためです。

*全ての業者が予定価格を上回ったり、最低価格を下回って入札した場合には、落札業者なしとなり、再度入札が行われます。

◆ 実際に談合の疑いがもたれ、入札がやり直された工事も知っています。勿論、守秘義務があるので詳細は申し上げられません。

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