中学校の社会科の授業づくり

100マルク紙幣からユーロを考える

数日前、1990年代前半にドイツの日本人学校に勤めていた先生から、ドイツの100マルク紙幣を見せてもらいました。

同時の値打ちを日本円で考えると、1万円ぐらいだったということです。

この女性の名前が気になったので紙幣の細部をよく見てみると、右上に Clara Schumann という文字を見つけました。

それから、裏面にはピアノの絵が描かれています。

たまたま傍にいた音楽の先生にこの女性について尋ねてみると、シューマンの奥さんで、ブラームスとの不倫が噂された クララ・シューマン ではないか、というヒントをもらいました。

ネットで調べてみると、ピアニストとしてとても有名で、彼女のお父さんはシューマンのピアノの先生だったことも分かりました。

◎ところで、ドイツマルクは、1999年1月1日のユーロ導入により廃止されましたが、ドイツ連邦銀行はユーロへの交換を永久保証しています。

◎この100マルク紙幣を子どもたちに見せて、クララ・シューマンについて話をした後に、マルクの廃止とユーロ導入などについてインターネットで調べさせてみると授業が盛り上がり、EUや統一通貨ユーロについて関心が高まると思います。

◆ウィキペディアの ” ドイツマルク ” を見てみると、マルクのお札の画像がたくさん見ることができます。

*グリム兄弟が高額紙幣の1,000マルクに描かれています。

*マリア・ジビーラ・メーリアンという女性の画家が500マルクですが、この人物の名前を皆さんは聞いたことがありますか???