中学校の社会科の授業づくり

大阪の空襲から平和について考える。

今年の1月末、奈良に出張する機会があったので、その帰りに大阪の『ピース大阪』(1/31)に行ってきました。

今の2年生が、4月に関西方面に修学旅行に行くのですが、ピース大阪がその行程に入っているので、下見がてら寄ってきました。

それほど大きな施設ではないのですが、展示がよく工夫されており、見ごたえがありました。そして、大阪が空襲でどのような被害を受けたのかが実によく理解できました。

◆早速ですが、明日(2/3)の朝会で生徒たちにお話をする予定です。

○大阪の人口は疎開などのために激減。
・昭和16年に約466万人だったものが、昭和20年には約280万人にまで減っており、昭和26年になっても戦前の人口まで回復せず、約407万人でした。

○焼夷弾の実物大のレプリカが工夫されており、解説も分かりやすかった。

○昭和19年の12月から大阪への空襲が始まり、合計51回もの爆撃を受けている。
*特に被害が大きかった大空襲が8回
*ピース大阪の展示資料をもとに空襲の一覧表を作ってみました。

■PDF資料   大阪空襲一覧(ピース大阪)

○生徒には、下の図を用いて大阪以外の都市への空襲についても、説明するつもりです。
これを見ると原爆の破壊力のすさまじさと、東京の大空襲がいかにすごかったが実感できると思います。

○戦争によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)についても触れてみたいと思っています。
・YouTubeで映画「アメリカンスナイパー」の予告編を見せて、最近、イラクに派遣された米軍兵士のPTSDに関心が集まっていることを説明した上で、戦争は兵士だけでなく、戦争に関わった全ての人に心の傷も与えることも教えたいと考えています。

○ピース大阪の講堂にはシアター施設があり、戦争に関するオリジナルの映画が定時に上映されています。
*去年の夏、私の学校の平和集会で生徒に見せた『十六地蔵物語』が上映されていることを知り、とても驚きました。

 


*展示室の写真