◆本時の目標  当時の庶民の気持ちになって、米騒動の実態に迫ろう。

1. 夏の甲子園の一覧表を見て、気づいたことを発表しなさい。

➡ 太平洋戦争の前に、1回だけ中止されていることに関心をもたせる。

2. 次の映像は何をしている場面ですか。

3. 船成金とはどんな人たちでしたか。

*山本唯三郎のおもしろエピソードを紹介する。

*大戦景気とからめて船成金について振り返り、大戦中に工業生産が農業生産を追い越して都市が発展する一方で、物価の急上昇に賃金の上昇が追い付かなかったことを補足する。

4. 戦時中に起こったロシア革命に対して、日本はどおように対応しましたか。

➡ シベリアへ軍隊を派遣した。

5. シベリア出兵によりお米の値段はどうなりましたか。

➡ 軍隊が米を買い上げたため、値上がりした。

➡ その後、さらに値上がりした。

米商人は、値上がりを期待して米を買い占めた。

消費者は、米不足と値上がりを心配して米を買い占めた。

農民は、米を売り惜しみした。

6. 第4回の夏の甲子園が中止になった経緯

・1918年(大正7年)7月に米騒動が富山県で始まる。

・近畿地方にも騒動が波及し、米商店が襲われる事態が発生。

・この年の8月12日、神戸の鈴木商店本店が焼き討ちされる。

・14チームが鳴尾球場(当時はまだ甲子園ではない)に集まっていたが、8月17日に中止が公表される。

7. 鈴木商店は人々から恨まれていました。その理由を予想しよう。

*「朝鮮」「米」「値上がり」「新聞」のキーワードを使って予想しなさい。

・政府は、朝鮮から米を日本に輸入することで米の値段を下げることを計画した。

・政府は、鈴木商店に朝鮮から20万トンの米を輸入することを依頼した。(とても安い手数料)

・鈴木商店は船を米の輸送に使いたくなかったが、企業の社会的責任を果たすために引き受けた。

・地元新聞により、鈴木商店が米の値上がりを期待して、朝鮮の米を買い占めているという誤報が流された。

米騒動と鈴木商店