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アメリカの工業➃ アメリカ製造業の中心地『ラストベルト』

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2016年のアメリカ大統領選挙の頃からよく耳にするようになったラストベルト(Rust Belt)とは、赤さび地帯という意味で、石炭・鉄鋼・自動車などの斜陽産業を多く抱える、五大湖周辺から東海岸にかけての地域を指す言葉として、1980年代以降に定着しました。

この赤さび地帯は、今でもアメリカの製造業を支える地域であり、アメリカセンターJAPANNのホームページにある About THE USA 『米国の地理の概要 ー 米国製造業の中心地域』という頁に歴史的な側面から見た概要が記されています。

メガロポリス  ボストン,ニューヨーク,フィラデルフィア,ボルティモアなどの東海岸地域
五大湖周辺 ミルウォーキー(ウィスコンシン州),シカゴ(イリノイ州),クリーブランド(オハイオ州)、ピッツバーグ(ペンシルベニア州)

工業生産で使われる資源やその需要を生み出したのは、多くの点で、この地域に住む農業従事人口の活力と生産性の高さだった。
農業がまず成功して初期の市場の発展に貢献し、さらに農業が次第に機械化されたために製造業による様々な支援が必要になったのである。
1800年代後半には刈り取り機、穀物を精選する唐箕(とうみ)、耕作機の需要が何万台にも上った。
20世紀前半にはトラクター、藁を束ねる農機具、ポンプ、専用農業機械に対する需要が引き続き工業製品需要を支えていた。
輸送網が発展し、この地域で収穫した大量の農産物を運ぶことができるようになった。

引用  About THE USA 『米国の地理の概要 ー 米国製造業の中心地域』

◎東海岸からアパラチア山脈を越えて中西部へ向かった開拓者たちにより、西部開拓が進展していきます。

◎やがて農業の機械化が進展しますが、このことがこの地域の製造業の発達を下支えしました。

◎内陸部にある シカゴ が、ニューヨークやロサンゼルスと肩を並べるほどの大都市となったことは、以上のことを念頭においておけば理解が容易です。

ミシガン湖の南西岸に位置するシカゴは、湖と豊かな農業地域の間、そして西部や南西部へヒトやモノを移動するのに絶好の位置にある。シカゴの中心を一部流れるイリノイ・ミシガン運河は、五大湖とミシシッピ水系を結んで1848年に完成した。4年後、シカゴは鉄道でニューヨークとつながり中西部最大の鉄道拠点になった。
シカゴには19世紀半ばから後半にかけて数千人の移民を受け入れ、イリノイ州、ウィスコンシン州、その向こうの農業州まで放射線状の鉄道網が敷かれた。シカゴの大きな家畜飼育場の周辺には、食肉加工卸売業が発展した。家具や衣料メーカーなどのその他の産業は、成長する地域市場を利用するため、また西部の市場への優れたアクセスを生かすために、シカゴに拠点を置いた。20世紀に入ると、鉄鋼産業がシカゴ地域に進出した。実際にはシカゴ市内ではなくその南側だが、イリノイ州とインディアナ州の湖岸沿いにあり、シカゴの比類のない鉄道網を容易に利用することができた。

引用  About THE USA 『米国の地理の概要 ー 米国製造業の中心地域』

最近よく耳にする『ラストベルト』について

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