横文字が嫌いな私には、次期学習指導要領(H29年3月告示)の目玉の1つである『カリキュラム・マネジメント』(略してCM)がよく理解できません。

そもそも、マネジメントとう用語がよく分かりません。マネジメントとは、経営学で使われる用語のようですが、ネットで「マネジメントとは、様々な資源・資産・リスクを管理し、効果を最大化する手法のこと」という解説を見つけました。

これなら私でも理解でき、少し前進したような気分になりました。

ところが、『カリキュラム』が頭に付いていると、どうしてもイメージがわきません。

文部科学省のホームページには、『4.学習指導要領等の理念を実現するために必要な方策』の中で3つの側面について記されています。

➀ 各教科等の教育内容を相互の関係で捉え、学校の教育目標を踏まえた教科横断的な視点で、その目標の達成に必要な教育の内容を組織的に配列していくこと。

➁ 教育内容の質の向上に向けて、子供たちの姿や地域の現状等に関する調査や各種データ等に基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連のPDCAサイクルを確立すること。

➂ 教育内容と、教育活動に必要な人的・物的資源等を、地域等の外部の資源も含めて活用しながら効果的に組み合わせること。

そして次期学習指導要領の総則には、次のように記されています。

➀ 教育の目的や目標の実現に必要な教育の内容等を教科等横断的な視点で組み立てていくこと

➁ 教育課程の実施状況を評価してその改善を図っていくこと

➂ 教育課程の実施に必要な人的又は物的な体制を確保するとともにその改善を図っていくこと

ますます、頭が混乱してきました。なぜなら、しっかりとした定義がなされていないからです。時期学習指導要領には、次のように定義のようなものが記されていますが、私にはぴんときません。

総則 第1の4

各学校においては,生徒や学校,地域の実態を適切に把握し,教育の目的や目標の実現に必要な教育の内容等を教科等横断的な視点で組み立てていくこと,教育課程の実施状況を評価してその改善を図っていくこと,教育課程の実施に必要な人的又は物的な体制を確保するとともにその改善を図っていくことなどを通して,教育課程に基づき組織的かつ計画的に各学校の教育活動の質の向上を図っていくこと(以下「カリキュラム・マネジメント」という。)に努めるものとする。

◆あきらめずにネットで調べたところ、次のサイトをじっくり読めば理解できるような気がしてきました。

カリキュラム・マネジメントによる学校改善に関する一考察 (北海道大学)

改訂を踏まえたカリキュラム・マネジメント (第一法規)

VIEW21 2016 vol.4 (ベネッセ教育総合研究所)

特に①の論文には、カリキュラム・マネジメントと学校の組織マネジメントの定義(?)が記されているので、頭の整理ができました。

 

◆最後に、研修会の資料に少し参考になりそうなのがあったので、一部抜粋します。( 千葉大学特任教授 : 天笠 茂 先生 )

1.教科横断 ~教育課程全体で取り組む課題~

➀言語活動の充実(横串を指す)

・国語科が中心的役割を担いながら他教科等と連携

➁現代的な課題(教科横断)

・道徳教育 ・キャリア教育 ・情報教育 ・防災教育

・食育 ・ESD ・プログラミング教育 など

➂小中の学びをつなぐ(学校段階間の接続)

2.教育課程の編成・実施・評価・改善

➀学校教育目標と教育課程と諸計画をつなぐ

➁授業の振り返りを組織的な営みとして位置づける

➂カリキュラム・マネジメントと学校評価をリンクさせる

3.ヒト・モノ・カネ・時間・情報など(経営資源の投入)

➀教務主任のリーダーシップとミドルリーダーの協働

➁カリキュラム・マネジメントを学校経営の中核に位置づける

→カリキュラム評価と学校評価を結びつける

➂全教職員による衆知の結集:協働

→教科意識を越えて総合的なカリキュラムの具体化

➃教職員全員の経営参加による学校経営

→自分たちで学校を変えることができる

→校長のリーダーシップとマネジメント