◆本時の目標
・岩倉使節団がたどった経路に注目することで、その後の新政府の外交方針について考える。

◆すごろくプリント  岩倉使節団すごろく
*参考 帝国書院 「中学校 社会科のしおり」2015年度2学期号(2015年9月発行)

1 岩倉使節団の写真を見て気づいたことを発表させ、写真の撮影場所を考えさせる。

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撮影場所 サンフランシスコ

➊ 左から、木戸孝允、山口尚芳、岩倉具視、伊藤博文、大久保利通
➋ 教科書に掲載されている地図に注目させ、使節団がたどったルートに関心をもたせる。
➌ 場所はサンフランシスコであり、岩倉具視だけが和装で髷を結っていた。

2 岩倉の洋装で髷なしの写真を見せ、どこで髷を切ったのかを考えさせる。

➊ 条約改正の交渉のためにワシントンへ向かい途中、シカゴで切ったことを説明する。
➋ 教科書に載っている地図を見て、サンフランシスコとワシントンに印をつけさせる。

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撮影場所  シカゴ

3 使節団には43人の留学生が同行しており、その中の一人である、津田梅子がアメリカで教育を受けたことを押さえる。

4 ビクトリア女王とビスマルクの写真を見せ、ロンドンとベルリンに印をつけさせる。

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5 教科書の地図で、岩倉使節団がたどった経路を確認させる。

*横浜から出発して、アメリカ、ヨーロッパを1年10か月も視察して帰国したことを押さえる。

6 添付資料の双六をさせ、楽しみながら旅を疑似体験させる。

➊ アメリカで条約改正の交渉がうまくいかなかったことや、各国の元首に謁見したことに気づかせる。
➋ 使節団が、急速に国力をつけているドイツに強い関心をもち、国づくりのお手本にしようと考えたことを説明する。

7 留守政府の主要メンバーを確認し、年表を見て、使節団がいない間に学制発布、鉄道開通、徴兵令、地租改正などの改革が実施されたことを確認させる。

*西郷隆盛、板垣退助、大隈重信、江藤新平

8 岩倉使節団が帰国した後、新政府の外交がどのように展開したかを考えさせる。

征韓論をめぐる対立、日朝修好条規、日清修好条規、琉球の所属問題、樺太・千島交換条約

9 本時のまとめをする。